仙骨 Sacrum.
仙骨はもともと哺乳類についていた背骨の延長にあった骨で、それを腸骨で挟むことにより人間は二足歩行が出来るようになりました。
一つ制限を与えることにより一つの能力を手に入れたのです。
その骨は、尾骨へと繋がっていった背骨が徐々にプレートになっていきました。
そして哺乳類によくみられる尻尾は、犬や猫のように感情を表現する一つの機能です。
尻尾を振る時(機嫌がいい時)には仙骨は反り返ります。
人間もそうすることにより、肋骨の真ん中にある胸骨が斜め上の方に向かい、肺が広がります。
また、尻尾が丸まる時(怖がったりしている時)には、仙骨も丸まります。
その時には背中が丸まり、胸骨も少しだけ中に入ります。
骨は感情とつながっています。
またそれにより人の印象までも…
肋骨が開き姿勢も正しい人は、表情も明るく比較的話しやすいです。
また、胸骨が内側に入って背中がまとまっている人のイメージは暗く、少し防御に入っているようで、話しにくいです。
仙骨の働き一つでこうまでも印象が違ってくるのです。
と言っても歩く時にはこの丸める反らすの動きを仙骨は繰り返しているのですが…
仙骨の動きを少しずつ意識の中で調節すると、歩きやすく、あまり足の重さを感じる事なく前へ進んで行くことができます。
仙骨はまさに動きの上でもエンジンです。
スムーズに意識して動かすことによって、より動きやすい体になり運動能力も上がるのです。
そうだ。
それと仙骨という呼び名にしても漢字では仙人の骨、
Sacrumには 神聖な という意味もある。
なんだかこの辺りがリンクしているのも面白い。
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