COLUMN

回旋・曲線・螺旋……

身体は楽器である。

音を響かせる場所により身体は変化し

身体を変化させる場所により音も変化していく…

サルディならではのクラスをオープンさせました。

このwsは、プレイヤーに何を求められていくか?という内容に特化したものでありますが、【マルチなプレイヤーを育てる機関】という方に傾きがちだと思うのですが、今後の方向性としては、サルディという機関を通してその要素プラス、【ひとりでも多くの 本当に実力のあるプレイヤーを育てる機関・スタジオ】を抱える機関としてイチから進めていきたいと思っています!

その上でコミュニケーションを取りながらプレイヤーのさらなる可能性を世にアピールできればと思っています。

ご興味のある方は是非☆みなさまのご参加をお待ちしております。

【クラシックバレエ】講師 ウェザフォード美輝
20日(月)11:00〜
【ジャイロキネシス】講師 今津雅晴
23日(木)13:00〜16:00 座学あり
【演技テクニック】講師 菊沢将憲
26日(日)18:00〜21:00
【コンテポラリージャズ】講師 乾直樹
27日(月)14:00〜16:00
【ウォーキング・ポージング】講師 まつながまき
30日(木)18:00〜20:00
頼れる心強い仲間がいること。
本当に感謝いたします。



【STAY HOME→みらい】に向けて様々な取り組みを行ってきました。
たくさんの仲間たちに支えられながら…
あたらしいみらいへ。



あたらしい みらいへ Ver.1
music by MASHIRO SHIRAKAMI
cast
永井理沙・秋山真衣・渡辺啓太・Erica・福島梓・近藤良平・飯塚友浩・ストウミキコ・來望・小島崇行・石山優太・亜季緒・立川真也・伊東祐輔・菅谷有紗・手代木花野・中西飛希・ウェザフォード美輝・YAMATO・平山素子・乾直樹・今津雅晴

あたらしい みらいへ Ver.2 
『Regeneration and progress〜再生と躍進〜』
music by 後藤郁夫
cast
寺澤俊彦・石川かおり・廣幡ゆき美・今田直樹・永田桃子・楠美ナオ・膳亀利次郎・舩原孝路・後藤いくり・長谷川暢・林佳世子・沙枝・きく・ちゅうサン・中村渚央・神谷琉伽・五十嵐結也・ナオミ・ミリアン・坂田守・上村なおか・大前光市・今津雅晴




様々な憶測と問題を残した新型コロナウイルス


日頃からダンスというものに関わりながらも、誰がこのような事態を想定できたであろうか。


こんな中、「金」の取引についての電話が掛かってくる。


「千載一遇のチャンスですよ。」


それが本当であろうがなかろうが、こんな時に!?



正直、ため息しか出ない。



みんながイライラしている中、外のクラクションの音さえもイラついて聞こえる。


そもそも、そんなチャンスがあるのならば、誰かこのコロナウィルス騒ぎを予見しておいてくれよ・・・とも思う。


ただ、経済学者も専門家も結局は預言者ではない。


そう考えると今の状況でどのように立ち回って行くか。。。


正直、わからない。



ただ、今回の事は一つの始まりであるような気がする。


また、この非常事態宣言ということがもたらした事は、はたまた悪い事ばかりだっただろうか。




久々に家族と遊ぶ時間が出来た。

書類の整理も出来た。

掃除ができた。

日頃、手が回らない事もやることが出来た。




だからこそ、今思う事は



「よし、これからだ!」



前を向くしかない。



会社があるのだから!

仲間がいるのだから!!

自分には守るべき家族がいるのだから!!!



まだまだ、先が見えない状況ではある。


でもこの非常事態宣言の中、改めて自分の手の中にあるモノがわかった。


1パーセントの可能性の中、100パーセントの精神でぶつかって行くつもりです。



ファイト!




今、この状況、非常事態宣言の中、こんな中だからこそ文化は必要だ。


自分が思うのは、ダンス始め舞台や演劇、芸能や祭りが大好きだ。


そういったものが、なぜ必要なのだろうと思うときに、やはり共鳴、共感がするからだと思う。



「その身体性わかる!」

「その気持ちわかる!」

「そうなったら、自分はこうしてしてしまうかもしれない!」



その気持ちの中を代弁してくれる何かや身体性がそこにはある。


昔、ジャッキーチェンの映画を観た時に、

自分自身が強くなったかのように思うアレである。


マイケル・ジャクソンの映像も百万回ぐらい見た。

沢山の映像も擦り切れるぐらい見た。


自分も世界中のダンサーよりもこれだったら、自分の方が上手く出来るという事もしてきたし、このジャンルだったら引けを取らないと思ったこともあった。


人間の可能性は、まさに楽器のようなもので、

吹き方、響き方により、経験値や感情により、無限に拡がっていく。


それにより人間が創り出す文化は無限の可能性を秘めている。


その可能性や表現や想像力を目の当たりにした時に、

何でもやれる気がした。


それが、今、幕を閉じているダンスや演劇、芸能や祭り。


こうして人に会うのも限定されてくる毎日を送って、

目を閉じると、


「あのメンバーと踊りたい、騒ぎたい、馬鹿騒ぎしたい。」


という想いばかりがよぎる。



その日のために、もう一踏ん張り。



僕はあの日が返ってくると信じています。

コロナウィルス騒ぎにより、日本が直面していることは、まさに世界の一角であり、

その後ろには、アメリカやイタリアのパンデミック感染の現実があり続ける。


対岸の火事では全くない。


こちらは仕事がある以上、動かざるおえない所にはありますが、

それでも極力、人との接触を避けているのが現実です。


出歩きたい気持ちはあるけど、今は皆さん、家にいて下さい。


日本政府がとか地方自治体など言っても、しょうがない。


自分の身は自分で守って下さい。


その行動により沢山の方の命が危険に晒されたり、また沢山の命を守る結果にもなります。



STAY IN HOME!



未来のために自分たちの行動が問われる時です。


自分は決して器用な人間ではない。



世の中には器用な人っていると思いますが、

そんな人と自分を比べると、天と地ほどの差がある。


ただ一つ一つ時間をかけながら拡げることにより、

世界中を旅しながら踊ることも、

会社の社長になることも、

子供を持つことも出来た。



カナダのカンパニーにいた時には9作品(アンダー役もあったので18作品か。)

同時にやっていて、その振付を一ヶ月で覚える。


振り付け覚えるのが苦手な自分も、ある意味、このことにより自信がついた。



人間の骨格も何億年か掛かりここに来た。


子供を見ていると、それを十月十日で行われる。


進化ってすごいな。


でも、一日一日積み上げる事で、この地球を回しているんでしょうね。



ただ、自分はここで満足していない。


夢もあれば、ここからも進化を続けていく。


しばらくぶりの更新です。



皆様方、お久しぶりになってしまってすみません。

この期間の間、自分の子供が産まれ、また妻の母が亡くなりました。
母はブログの更新を楽しみにしていましたが、なんだか肉体に限界を感じた母に見られると思えば、思うほど更新ができませんでした。


普段から人間の肉体は、永遠ではないとわかっていても

「どうか永遠であって欲しい」

と思ってしまうのも人間の性なのでしょうか。


ダンサーで肉体を打ち付けている時に、
この肉体が壊れたら…
それは人間の生きている証明を感じられると思ったことがあります。

子の進化を目の当たりにすると、人間が辿ってきた道をそのまま反芻し咀嚼する様に客観視出来ます。

そんな子供時代に自分は何を考えていたんだろう。


肉体に拘っていたダンサーの自分
それとは距離を少しおいた自分
そして肉体がない母
肉体の進化が著しい子


自分たちは何処にいくんだろうと思いながら…


また、なんだかつらつらと書いてみようと思いました。

走る、踊る、立つ。 


今まで沢山走ってきた。 

そして今までがむしゃらに踊ってきた。 


そして今、改めて立つということを考えています。 


当たり前のようにやってきた今までの自分と改めてそれを考える自分… 

多分そういう時期でもあると思う。 

そう思いながら、振り返ってみる。 


何が必要なのだろう。 


走る、踊る、立つ。 


ダンサーはただ踊っているわけではない。 

考えながら踊っている、でも考えすぎると踊れない。 

足元を見ずに踊っている。 


つまづく。 床に体を投げ出す。 

体を叩きつける。 体の音、筋肉の動き、感触や痛みにより体の存在を確かめる。 


多分、今がこの時期なんだと思う。 


走る、踊る、立つ。 


さあ、しっかり立ちます!

何年か前に京都のお寺に一週間籠り、座禅修行をした。


あの時は心落ち着く暇もなく、それでいて、地に足がついていない。 

今もそうなのかも知れない。と、ふと思う。 


仙骨をしっかりと立て、若干胸骨を開き、丹田の前にゆっくりと手を置き、気を練る。 

ゆっくりと息を鼻から吸って、口から細く吐く。 

自分の呼吸に集中しながら、体の部位を一つ一つ確かめるように意識を持っていく。 

決して特別なことではないと思うけど、意識しないとなかなかできない事。 

でも、それによりなんだかスッキリするから不思議だ。 

最近バタバタとした日々を過ごしていたけれど、今日は改めて朝から良いスタートがきれた気がしました。 


そうだ。
ここで座り方について少し書いておこう。 

これは椅子に座る時の座り方です。


1、椅子に深く座り骨盤を立てて、上体をやや前傾気味にします。 

2、胸を軽く張り、胸骨を少し斜め上に引き上げます。 

3、左右の肩甲骨を一度上に引き上げて下ろします、その後、一度中心に肩甲骨を寄せて手を重力に任せておろします。 

4、最後に頭を天井に引き上げます、イメージでは頭部と体幹が床に垂直になるようにしていきます。

そこから、ゆっくりと呼吸してください。 


改めてきちんと座るということで、呼吸が楽になり、体幹が鍛えられ、胃腸の動きも良くなります。
やはり、日常の中でどのように過ごすかにより、自分の価値自身も上がります。 

ぜひ、オフィスなどでやってみてください。

「始祖鳥」


色々な骨の話をする前に起源について考えてみる。


ミッシングリンクの代表格の始祖鳥は、細長い肩甲骨としっかりした胸骨を持つ。

研究者の間では、進化の過程で始祖鳥が人類の祖ではないかとささやかれた代表的な骨である。


我々の祖の骨は地球上の土が酸性である影響で、殆ど残っていない。

日本では、海の中で顎を持った魚類が地上へと上がり、爬虫類、両生類になり、哺乳類へと繋がった。


では、この始祖鳥のピースはどこに当てはまるんだろう?


魚類から進化して海に戻った哺乳類もいる。

空から戻ってきた哺乳類がいてもおかしくない。


そして、また飛びたいと人は思う。


1mmでも、1cmでも高く空を目指したい。

ダンサーはポワントシューズを履き、天使に近づいてみる。

また跳躍を活かして1秒でも長く飛んでいたいと思う。

それがイカロスの翼のように堕ちていく…燃えていく… …


だからこそ、空を見る。


野田秀樹さんの台詞の中に

「人―それは、空を飛ぶ為に四本の足から二本の足で立ち上がった動物だ。四ツ足の動物が、空へと助走していく途中の姿だ」

という言葉がある。


いつかまた空に飛び立つ事をしてみたい。


這いつくばる始祖鳥の過去にとらわれないで。

昨日久しぶりにKITTE内の常設展示のインターメディアテクに行った。

こうした骨の事や進化の事を学べるものが手を伸ばせばそこにあるのは非常に嬉しい。


進化の過程や奇形種、また体の動作の仕方は状況によって変化、進化していく。

猿人、原始人は仙骨を腸骨の間にしまい込んだことによって二足歩行が可能になり、一番高いところに頭を持ち上げ、バランスを保つために脊髄をSの字に曲げて、手で便利なものを作り、狩りをした。

そんな進化の地図に触れる機会はたくさんの発見に満ちている。


そして、外に見えるのは東京駅、、、

辰野金吾の芸術作品である。


「神は細部に宿る」

身体と建築。

どちらも立てる事にことには変わりない。

設計図を読み解き、どのように組み立てるか、どのような機能を秘めているか、どのような整備が必要なのか?


ダンサーのみならず、一般の方にもジャイロキネシス、ジャイロトニックやエクササイズやヨガが必要なところはそこです。

今日は雲一つない素敵な青空が広がっていますね。

きっと今頃モントリオールでは大量の雪の中なのでしょうね。

冬のこんな晴れた日は雪の日よりも寒くて目だけ出して時たま流れる涙が凍っていくのを肌で感じ、口の前をマフラーで覆い、息をはく度にその息は氷、魂の危険さえも感じました。そんな日々が懐かしい。


呼吸を否が応でも意識する。


手を暖めようとHA〜と吐く息の中で、ふと気がつく、HA〜と吐くと暖かくて、HO〜と吐くと少し温度が下がる。

多分人間って知らない内に使い分けているんだと思う。

HAとHOは同じ呼吸でも出すところが違う。


人間の意識の自然な学びは、もう身体の中に備わっている。


多分、それを自然に使い生き抜いてきた。


極寒のカナダでそんな事を思っていました。

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