【第4回 空を見る。】
「始祖鳥」
色々な骨の話をする前に起源について考えてみる。
ミッシングリンクの代表格の始祖鳥は、細長い肩甲骨としっかりした胸骨を持つ。
研究者の間では、進化の過程で始祖鳥が人類の祖ではないかとささやかれた代表的な骨である。
我々の祖の骨は地球上の土が酸性である影響で、殆ど残っていない。
日本では、海の中で顎を持った魚類が地上へと上がり、爬虫類、両生類になり、哺乳類へと繋がった。
では、この始祖鳥のピースはどこに当てはまるんだろう?
魚類から進化して海に戻った哺乳類もいる。
空から戻ってきた哺乳類がいてもおかしくない。
そして、また飛びたいと人は思う。
1mmでも、1cmでも高く空を目指したい。
ダンサーはポワントシューズを履き、天使に近づいてみる。
また跳躍を活かして1秒でも長く飛んでいたいと思う。
それがイカロスの翼のように堕ちていく…燃えていく… …
だからこそ、空を見る。
野田秀樹さんの台詞の中に
「人―それは、空を飛ぶ為に四本の足から二本の足で立ち上がった動物だ。四ツ足の動物が、空へと助走していく途中の姿だ」
という言葉がある。
いつかまた空に飛び立つ事をしてみたい。
這いつくばる始祖鳥の過去にとらわれないで。
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